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教員経験があれば公認心理師の受験が可能です【来年まで】

学校において心理的なサポートを必要とする児童・生徒は年々増加しています。

そのため各学校ではスクールカウンセラーや相談員といった方たちが配置されている訳ですが、教員経験があれば【公認心理師】の資格を取得することが可能です。

※ただし、教員経験者の受験資格があるのは来年度までで、さらに今年度中に義務付けられている講習会を受講する必要があるので、今を逃すと受験の難易度が上がります(詳しくは後ほど説明します)

教員でありながら公認心理師の資格を取得すると、生徒対応の際にも説得力が違いますし、より細やかなケアができますよね。

また、教員からスクールカウンセラーへと転職することだって可能になります。(もちろん簡単になれるという訳ではなく、あくまでも資格的に、ということです)

教員経験をお持ち(現職含む)で公認心理師の受験を検討している方のための参考になれば幸いです。

公認心理師とは

そもそも公認心理師がどのような資格かご存じで無い方もいると思うので、まず始めに簡単ではありますが【公認心理師】について説明します。

厚生労働省のページには下記のように記載されています。

公認心理師とは、公認心理師登録簿への登録を受け、公認心理師の名称を用いて、保健医療、福祉、教育その他の分野において、心理学に関する専門的知識及び技術をもって、次に掲げる行為を行うことを業とする者をいいます。

(1)心理に関する支援を要する者の心理状態の観察、その結果の分析
(2)心理に関する支援を要する者に対する、その心理に関する相談及び助言、指導その他の援助
(3)心理に関する支援を要する者の関係者に対する相談及び助言、指導その他の援助
(4)心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供

参考:厚生労働省ホームページ

ざっくり言うと、心の問題を抱えている方に対して検査・分析・相談・援助等を行ったり、その周囲の方々に対しても相談・援助を行ったりします。

公認心理師と臨床心理士との違いは?

公認心理師と似たような資格として臨床心理士という資格があります。

厳密に言うと若干の違いはあるものの、ほとんど同様の資格と思っていただいて大丈夫だと思います。

臨床心理士は昔からある民間の資格ですが、公認心理師は、ニーズの高まりもあってか2017年に公認心理師法が施行され、2018年から始まった新しい国家資格となります。

現在はどちらの資格もできる仕事にあまり差はありませんが、今後は公認心理師でないとできない仕事等も増えていくかもしれないですね。

恐らく国家資格である公認心理師の方に少しずつシフトしていくのではないかと言われていたりもします。

実際に臨床心理士を持っている方のほとんどは公認心理師の資格も取得しているようです。

公認心理師はどのような職業に就ける?

公認心理師の資格を取得することで、どのような職業に就けるか気になる方もいますよね。

公認心理師として勤めることができる分野は下記の通りです。

  • 保健医療
  • 福祉
  • 教育
  • 司法・犯罪
  • 産業・労働

もう少し詳しく説明しますね。

保健医療

主に精神科や心療内科に勤めたり、総合病院で勤めたりすることが多いようです。心の問題に起因する病気等に対して、医師や看護師らとともに患者さんの治療にあたります。

福祉

児童福祉・障害者福祉・高齢者福祉など、それぞれの施設でそれぞれの職員とともに援助やケア等を行います。

教育

学校の先生方とともに、児童・生徒の心の問題に対する支援等を行います。スクールカウンセラーや相談員などとして勤めます。

司法・犯罪

少年院や刑務所、拘置所等で心のケアを行ったり、更生のための支援等を行ったりします。

産業・労働

職場でのメンタルヘルス問題に対して、予防や環境づくりのアドバイス等を行ったり、休職したかたの職場復帰をサポートしたりします。

教員が公認心理師を取得することのメリットは?

公認心理師がどのような資格か、というのは先ほど説明した通りですが、次に教員が公認心理師の資格を取得することのメリットを挙げます。

  • 根拠を持って児童・生徒対応ができる
  • 根拠を持って保護者対応ができる
  • いざとなったら転職も…

詳しく見ていきましょう。

根拠を持って児童・生徒対応ができる

学校に通う児童・生徒たちは、特に問題や悩みなどが多い年代です。友人関係の悩みや、家庭での悩み、学習の悩みなどいろいろとありますよね。

そのような子どもたちの対応をする時に、基本的にはその先生の知識や今までの経験などに基づいて対応をするのではないでしょうか。

もちろんそれが間違いという訳では無いですし、実際にその対応が上手な先生もいらっしゃいます。

ですが、望ましくない対応を取ったために子どもたちとの関係性が悪くなったり、余計に悩みが大きくなったりする場合もあると思います。

公認心理師だからといって、言うことが100%正しいという訳じゃないですが、「〇〇といったことが考えられるからこうアドバイスをしよう」「〇〇の可能性があるから専門機関への受診を勧めよう」といった対応が根拠を持ってできます

根拠を持って保護者対応ができる

教員は子ども達だけではなく、保護者の方々とも接する機会がありますが、公認心理師の資格を持つことで、根拠を持って保護者対応ができるというのも強みです。

家庭での子どもの様子や発達面に関する悩み、不登校の相談や子どもの人間関係での悩みなど保護者からの相談は多岐に渡ります。

子どもたちへの対応と同様、公認心理師の知識・スキルを持ったうえで行う保護者対応は、保護者の方にとっても安心感が全く違うと思います。

いざとなったら転職も…

これはちょっと余談ではありますが…

僕の知る限り、教員の仕事に悩んでいる方ってかなりいると思っています。

長時間の勤務が当たり前になっていたり、職場の雰囲気が嫌だったり、自分が思っていた教育と実際の学校のギャップに悩んだり…

ただ、教員になった方は基本的に子どもと接することが好きな方しかいないと思います。

教員としての働き方には悩みがあるけど、「何らかの形で子どもと関わる仕事がしたい」「何らかの形で学校に関わりたい」という方にとっては教員からスクールカウンセラーに転職するのも選択肢の1つでは無いでしょうか?

実際に僕の知り合いで教員からスクールカウンセラーに転職した方がいますが、とても満足していると言っていました。

教員が公認心理師を取得するまでの流れ

参考:日本心理研修センターホームページ

それでは実際に教員が公認心理師の資格を取得するまでの流れを簡単にではありますが説明します。

公認心理師の試験を受験するには、原則、大学院で特定の科目を履修する必要があります

…が、今社会人として勤めている方やすでに大学生となっている方にとって、今から特定の大学院に入学するのは容易ではないですよね。

先ほども記載したとおり、公認心理師はできて間もない資格のため、特例の措置として「特定の仕事での実務経験が5年以上」ある方に受験資格が認められています。

この区分を「区分G」や「Gルート」と言うのですが、ここでいう「特定の仕事」に教員が入っているため、試験の受験資格がある、ということになるのです。

※ただし、この特例の区分Gでの受験は【2022年まで】となっていることに加え、来年度の受験のためには今年度中に【現任者講習】というものを受講しておく必要があるため、残りわずかなチャンスしかありません

そして、自然と試験は2022年の1回だけの勝負になるという点はご了承ください。

※受験の詳細については「日本心理研修センター」のホームページをご確認ください

現任者講習について

では、「区分G」で来年度受験をするにあたり、今年度中に受講の必要がある「現任者講習」について補足します。

現任者講習を行っている団体は下記の通りです。

一般社団法人播磨講師協会
一般財団法人日本総合研究所
公益財団法人パブリックヘルスリサーチセンター
一般社団法人国際心理支援協会
公益社団法人日本精神科病院協会
一般財団法人日本心理研修センター
一般社団法人メンタルヘルス協会
一般社団法人東京メディカルアンビシャス
公益財団法人関西カウンセリングセンター
一般社団法人こころのみらい
一般社団法人共生の未来考究会
一般社団法人日本ウェルフェアサービス協会

ただし、今年度中の現任者講習会を行っている団体は、2021年12月現在、「一般社団法人日本ウェルフェアサービス協会」のみとなっているため、今から受講を検討している方は実質こちら一択となるかと思います。

申し込み期限は令和4年2月8日までとなってい
ますが、先着順で申し込みを受け付けているようなのでお早めに申し込みするのがいいでしょう。

僕もこちらの団体で受講しました

今年度中に現任者講習会を受講した後は、来年度の試験に向けて試験対策を行っていくことになります。

現任者講習にかかる費用はどのくらい?

現任者講習にかかる費用ですが、どの団体の現任者講習会を受講しても概ね40,000円前後のようです。

その費用に加え、別途「公認心理師現任者講習会テキスト」というものが必要になりますが、そのテキストが4,000円程度となっています。

現任者講習会の申込みをする際にテキストも合わせて申し込むことができますが、Amazonで事前に購入したほうが若干お安いかと思います。

公認心理師の試験勉強の方法は?

現任者講習会で学ぶ内容も非常にタメにはなるのですが、現任者講習会の内容は公認心理師の試験対策という訳ではありません。

試験勉強は別途必要になります。(試験のための勉強というよりは公認心理師としての知識や素養をしっかり身につけるという心がけが大切です!)

僕も来年度の試験に向けて勉強を行っているところですが、知り合いの公認心理師の方にいろいろと伺ったところ下記のテキストが一番分かりやすいとのことなのでご紹介します。

↑こちらのテキストは現在予約中で、12/23頃に発売となるようなので、もう少々お待ち下さいm(_ _)m
もう発売中です!僕も購入して勉強始めています!

僕も昨年度のテキストを見て、現在勉強をしていますが、今までの実際の試験(過去4回分)を網羅しており、さらにブループリントというその年その年の試験の出題基準についてもきちんと解説されているので試験勉強は基本的にこの1冊でいいかと思います!(もちろんそこは自己責任でお願いします><)

公認心理師の資格を有した教員というのは強みになるでしょう

公認心理師がどのような資格か、また、教員が公認心理師の試験を受験するまでの流れを説明させていただきました。

多様な児童・生徒の対応が必要となる今、公認心理師の資格を有した教員というのはかなりの強みとなるのでは無いでしょうか。

また、現在教員からの転職を考えている方にとっても職業選択の1つとして魅力ある資格では無いかと僕は考えます。

教員経験で受験できる「区分G」は来年度までの特例となっている為、来年度の試験がラストチャンスとはなります。

僕も来年度の受験に向けて現在勉強しているところですので、このブログを見て「よし!自分も受験をしよう!」と思った方と一緒に頑張っていけたらと思っています!